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かなり昔に観て、ストーリーもそうだし、この構成(登場人物、場面)にもすごく感動した作品。
またテレビで放送されるだろう、と思っているうちに二度と観る機会もなく(モノクロ作品はもうテレビではやらないのか)、忘れかけていたところBlu-ray版が出ているのを見つけたのだった。
映像の古さを除くと、テーマや状況も現在のアメリカとあまり変わっていないことにまず驚いた。
人が人を裁くにあたって裁く側の責任・覚悟、「もし間違っていたら」と真摯に問い続ける姿勢、は時代に関係なく必要なものだが、最近日本でも起こっている様々な事件やそれを巡るネットでのデマなど、むしろ後退しているのでは?と思ってしまう。
一番感動するのは、最初は一つの結論に決めつけていた一見頭の固い人々が、一人の男(ヘンリー・フォンダ)が仕掛ける丁寧な議論によって現実と向き合って、先入観を捨てて真摯に真実を求めようと変わっていくところ。
何事にもこういった姿勢は欠かせない。これからも時々見返したい。
購入したiPad miniについてきたApple TV+の1年間無料視聴。
あまり興味もなく、今一つどんなサービスなのかもよくわからなかったが、とりあえずローンチタイトルであのFriendsのジェニファー・アニストンが出てる「ザ・モーニングショー」を観てみた。
ローンチタイトルにしては地味(ジェニファー・アニストンもリース・ウィザースプーンも超目玉キャストという印象でもないので)な気がしたが、2話あたりから面白くなってきてとりあえず5話までみて次のエピソード配信を楽しみに待っている。
ただ、このドラマ、アメリカ国外でアメリカに関心のない人にはあまり面白くないかも。
自分もアメリカの状況は、日本のメディアか、海外メディアのネット記事などから得たものに限られていて、ドラマの中で扱われる話題に対して人々がどのような感情を持つのか、どういう軸で対立しているのかまで深く理解できているとは思えない。
(もちろん、このドラマはわかりやすく描いているから理解できるのだけど、そんな単純に捉えていいのか?という疑問がある)
キャストで印象深かったのは、リース・ウィザースプーン。「キューティ・ブロンド」のイメージがほぼ全てだったのが、演じるブラッドリーはまさに爆弾という役回りで、これをうまく演じている。かなりのハマり役だと思う。
一方のジェニファー・アニストンは、もともとFriendsでの大袈裟な演技の印象があって、ブチ切れたりする大きな演技のところは良いけど、アレックスという「レジェンド」ニュースキャスターのオーラのようなものがない。
ただ、そこはネットワークの上層部から終わった人と辛辣に評価されている現状だからこそなのかもしれない。
ブラッドリーとの対決を通して輝きを取り戻していくのか、この先が楽しみ。
後から気づいたが、この二人はFriendsで姉妹役で共演していたのだった!
Apple TV+の使い勝手は、Amazon Primeに比べるとまだこなれていない。
Amazon Primeだとドラマだと見終わると自動的に次のエピソードに飛ぶボタンが出てきて、どんどん観ていけるが、そういう気の利いたものがない。それに時々観ていた場所をロストして、最初から再生されることがあったのも気になった。
サービス全体では、まだ数本のオリジナルドラマが観られるという権利のためだけに月額数百円とはいえ払いたいと思うものではないかな。
どれだけ魅力的なラインナップが揃えられるか、期待したいけど…。
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