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書籍・雑誌

2019.07.06

「Yコンビネーター シリコンバレー最強のスタートアップ養成スクール」

リアリティ番組を思わせる展開で、ポール・グレアムはさしずめアメリカンアイドルのサイモンのよう(もっと優しい)。そういえばAppleが一時期アプリ開発者のリアリティ番組っぽいのを作ってたな…。

PGをはじめとするYコンビネーターのパートナー達のアドバイスはなるほど、と思えるものが多い。
これでもかというほどシリコンバレーに来ることのメリットを語っているが、これもよくわかる。本当にかの地でのネットワークや人的インフラとでもいうものは充実してることが、何度か出張で行っただけでも実感できたほど。

ただリアリティ番組的な展開は、それほど面白いことが起こることはなかったのは残念。

2019.06.23

山田英夫「異業種に学ぶビジネスモデル」

某セミナーで、著者の講演がおもしろかったので。

異なる業種間のビジネスモデルの類似性がよく整理されていて、またそのような取り組みを行うための組織や人材などについても(少しだけど)まとめられていて、参考になった。

2019.06.22

「エディプスの恋人」

おもしろくて、東京からの新幹線の帰りに一気読みしてしまった。そしてやはり自分は「七瀬ふたたび」が好きなのだとあらためて気付いた。
もっと早く読んでおくべきだった。

以下、ネタバレあり。

amazonのレビューを先に読んでしまってたのが、悔やまれる。知らずに読んだらもっと驚けたとは思う。
が、それでも終盤で、それまで読んでいる方も忘れてしまっていた「『七瀬ふたたび』はどうなった?」という疑念につながったところからのラストはいろいろと衝撃的だった。

ある意味、パラレルワールド編とでもいうものか。
かなり昔にリアルタイムで観た多岐川裕美が七瀬を演じていたドラマ版「七瀬ふたたび」をもう一度観たい!

2019.06.01

戦略読書日記

おもしろかった。
読みたい本がたくさん出来たけど、入手できないものもあってもどかしい。

マクドナルド創業者のレイ・クロック「成功はゴミ箱の中に」、天正遣欧少年使節団を描いた若桑みどり「クアトロ・ラガッツィ」、古川ロッパ「昭和日記」あたりはかなり気になった。

2019.05.21

TRUST 世界最先端の企業はいかに〈信頼〉を攻略したか

ダークネットを支える信頼システムの部分は面白かったが、全体的にはいろんな本やニュースからの引用が多くて(それも知っていることが多かった)あまり得るものがなかった。

2019.05.04

一九八四年[新訳版]

Apple Computerの"1984"コマーシャルの蘊蓄を語りさえするくせに、実は"1984"読んでませんでした…。
ただ訳者あとがきによると、本書は英国での「読んだふり本」第一位なのだとかで何となく救われた(笑)

あらすじのようなものはすでによく知っていたこともあって、今さらと思っていたのだが、読んでみると思っていたものと全く違っていて衝撃的だった。これが1949年に書かれたというのも驚き。

以下、ネタバレあり。

ビッグ・ブラザーによる高度な(今になってほぼ同じことができるようになってしまってるが)盗聴システムに支配されたディストピア、という認識は違っていなかった。
ただもっとソフトな洗脳のようなものと思っていたが、これが全然違った。
画一化、洗脳の徹底ぶりを詳細に描くために、現代の我々に近い価値観を持つ主人公ウィンストンが最終的に完全に洗脳されるまでの物語が展開する。
途中で希望が見えたり、また激しい拷問に屈服しつつもジュリアへの愛情やビッグ・ブラザーへの憎悪を最後まで持ち続けた、という小さな勝利をほのめかしたりはするのだが、それらが完膚なきまでに残酷な方法で粉砕される様子は本当に怖かった。

党が権力を求めるのはひたすら権力のために他ならない、反逆者を殉教者としない
・権力の力に無理やり従わされたという事実すら消し去る、という党の徹底ぶりも狂っている。

AppleのCMはあくまでモチーフとして"1984"を引用しただけとも言えるし、皮肉なことにプライバシー重視を強調している今こそ"1984"を使うにはぴったりの状況なのかもしれない。

2019.04.27

平野 啓一郎「マチネの終わりに」

kindleストアでセールの時に買って、そのままになってた。

 

以下、ネタバレあり。

 

中盤まで、意外にもすれ違い系の恋愛小説なのか?と、イライラ(何で、そこですれ違う?と)しながら読み進んだが、終盤は切ない気持ちと、そこから蒔野のギタリストとしての再生や、自身の人生を取り戻していく洋子を通して幸福感があって、とても良い読後感だった。

 

メインのストーリーに絡んで、人間の感覚の繊細さ(未来が過去を変える、現代人は常に五感を喧騒に揉みしだかれながら疲労している)、グローバル資本主義のシステムへの疑問(人間の不確定性を出来るだけ縮減、人間が自分で考えて行動しなくても良いような自動化)、それに東日本大震災などが織り込まれていて、今の我々を取り巻く状況を自分でも改めて考えるきっかけになった。

 

読んでいる途中で、映画化されることを知ったが、クラシックギターの部分がどんな感じになるのかが気になる。

2019.04.22

鴻上尚史「不死身の特攻兵」

自分ではおそらく読まない本だったと思う。たまたまプレゼントに当選したのだった。

とにかく、読んでいてやりきれない気持ちになる。amazonのレビューを読んで、また違う意味でやりきれない気持ちになる。
真実がどうであったか、正確に追うことは難しいだろうし、感情的に色々な感想があるだろう。
けれど、これが正しいこととは到底言えないことくらいは最低限共有できないのだろうか?

その上で、なぜこのようなことが起こったのか、また同じ状況になったときにどうするのか?ということを考えていかない限り何の進歩もない。

2019.04.20

町田康「ギケイキ 千年の流転」

まだ序盤ということもあってか、「告白」「パンク侍」の異様なまでのテンションには至ってない。ただ期待はしてる。

笑ったところは、以下のところで使われている「骨、折れちゃって」というネタがさりげなく後でまた出てきたところ。細かいけど。

調子のいいときは、なにかというと、チームの一員として、とか、チーム一丸となって、とか言うくせに、ちょっとおかしくなるとメールの返信すらなくなり、電話にも出ない。やっと連絡がついたと思ったら、「あ、ごめん。その日、ちょっと都合悪いんだ」とか、「骨、折れちゃって」とかなんか言って来ないで、次の就職先を探している。

2019.04.14

歴史関連の本

高校時代は地理を選択していたこともあり、自分があまりに歴史に疎いことに気づくことが最近あり、とりあえず日本の近代史と中国の歴史の本を読んだ。

「日本近代史」の方は、ざっくり知っている大きな流れも、結局のところ今と同じような政治勢力のバランスによってしか決められない局面ごとの選択や結果が積み重なって出来上がったものだということがよくわかった。
他の本で読んでも感じたことだが、無謀な戦争への道やその後の戦略についても、誰かが決めたというよりもむしろ色々な考え方を中途半端に取り込んだため、それらの組み合わせが最悪のものになってしまった。これは現在の政治全体の状況とあまり違っていないと思え、心配になる。

「中国文明の歴史」は本当に知らないことばかりで、おもしろかった。ただあまりに多くのことが凝縮して書かれているので、一度読んだだけで全てを理解することはできなかった。
東南アジアや中東、ヨーロッパまでを巻き込み混ざり合った歴史や文化の流れを辿るのはとても興味深く、また別な本も読んでみたくなった。

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