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March 2004

2004.03.30

UNLOVED

おもしろくない映画だった。無理せずに手の届くもので満足している主人公光子の前に現れる、多くのものを持っている男と何も持っていない男。それぞれ極端でわかりやすく、説教くさかった。誰をも必要としていないようにみえた光子が最後にどうなったのか、もう少し違う気分のときにみたら少しはわかるのかもしれない。

2004.03.23

くるり「アンテナ」

04-03-22_22-31.jpg(1)のイントロ、ギターの音にストリングがかぶるところだけで涙が出そうになった。キセルの「窓に地球」に対して感じた物足りなさがなんだったかがよくわかった。何の変哲もないギターやドラムの音。でもそこに、心揺さぶられる何かが確かに宿っている。(10)もそれが味わえる名曲。

「いいアルバム」というしかない。

2004.03.22

キセル「窓に地球」

04-03-14_16-44.jpgファーストアルバムはもうどこへも出ていけない閉塞した空間の中を漂う感じだった。個性はよく出ていたけどアルバム1枚聴くのはちょっとしんどかった。
それに比べるとこのサードアルバムはすごくポップになった。(2)なんかドラマとかの主題歌に使われてても違和感ないだろう。鳴らす音の幅もひろがっている。
でも僕にはそれほどよいアルバムとは思えなかった。ファーストアルバムの完成度を上げただけにしか聴こえないからだ。同じ路線が悪いわけではない、もっともっと先を目指してすごいものを創り上げてほしい。

2004.03.14

picnic

岩井俊二という人はおそらく画になるシーンを最初に思い浮かべてから脚本を書いているのではないだろうか?塀の上をオズの魔法使いの一行のように歩く3人や、夕日をバックに飛び散る黒い羽根、それぞれのシーンは確かにうまく画になっていてるのだが、映画というよりもミュージックビデオをみている気になった。

ZAZEN BOYS"ZAZEN BOYS"

04-03-12_23-34.jpgかっこいい。ボーカルはラップやポエトリー・リーディングのようなものも多く、型にはまらず自由自在に言いたいことを言っているという感じがすごくよかった。「ゆるやかに騙されているこのカンジ」という歌詞が印象的な(2)やソニックユースっぽい(12)が特に気に入った。
全曲テンション高い。ライブに行きたい!

2004.03.13

第76回アカデミー賞授賞式

録画していたやつをようやくみれた。オープニングの金かけたビデオと、司会者の微妙なギャグを交えた挨拶が楽しみ。今年のビデオではロード・オブ・ザ・リングのパロディのところで、昨年の受賞スピーチでブッシュを厳しく非難したマイケル・ムーアが「戦争をやめろ!」と叫んで出て来るシーンがあった。「懐深い」と感心したのも束の間、一瞬で踏み潰されてしまう。
今年はディスにーのお家騒動とジャネット・ジャクソン事件が旬な話題だったようで何度か出てきたし、拘束されたフセインが好きな映画は「穴」だとか、笑いにできるものは何でも扱う毒々しさが良くも悪くもいつもどおりアメリカっぽいと感じた授賞式だった。

ダイアン・レインがプレゼンターで出てたのと、ショーン・ペンの主演男優賞受賞がうれしかった。

2004.03.08

水森亜土「すきすきソングス」

04-03-07_16-54.jpg今朝のめざましテレビで偶然このCDも紹介されてた。声だけきいていると年齢不詳だけど、テレビで見るとさすがにそれなりの歳にみえる。
ピチカートファイヴの小西康陽プロデュースで童謡がジャズっぽく料理されているのはおもしろい。(9)のjazzyな「おべんとばこ」が渋い。でもやっぱり大人が聴くよりは、子どもが聴くのが似合うと思う。

たまには日記らしく

山陽道をとばして、ふたたび独りに。

車中でかけててあらためて気づく。加藤和彦トリビュートに入っている「日本の幸福」という曲。ぱぱぼっくすがカバーしているのだけど、ほんとに泣ける曲だ。「もしもあした雨がふっても ほほえみ忘れないように」の部分のメロディーにはとてつもなく胸がしめつけられる。もっと悲しいとききいたら号泣してしまうだろう。

本屋でCUTを立ち読みして初めて知った。ユマ・サーマンの「ユマ」を命名したのはあのティモシー・リアリーだったのか!!ユマ・サーマン、何もかもかっこよすぎる。

2004.03.06

蛇にピアス

「蹴りたい背中」でも感じたように、物語として、毎日大量に生産されているものに比べてどうなのかと思ってしまった。もちろん両作品が今年の芥川賞受賞作だったことと、著者が若いために何か新しいものを期待してしまうからなのだけど。

「蹴りたい背中」の主人公がありきたりの日常の中からみえる世界をわかったような気になっているのに対して、「蛇にピアス」では主人公はそれまでの枠から外へ踏み出して、シバのような得体の知れない人間と出会って世界のわからなさを感じているように思える。いずれにしても彼女たちがみている世界はとても狭いものだと思うし、僕も含めて多くの人も同じだろう。狭い世界の中にいれば閉塞感にとらわれてしまうのも自然なことだろうし、そこから自分を脱出させてくれるものにすがりつきたくなる隙も誰もが持っているものだろう。
オウムの麻原はいなくなるのかもしれないが、彼を生む土壌はあの頃から何も変わることなく存在し続けていると、あらためて感じた。

2004.03.03

蹴りたい背中

社会に対して疎外感を抱く主人公ハツと、モデルのオリチャンに没頭することで自ら別の世界に生きている「にな川」が出て来る、何が満たされないというのでもないけどとにかく閉塞感に沈んでる子どものありきたりな話。
「上手に幼い」モデルのオリチャン(27歳)と、生徒にかまってもらって舞い上がっている顧問の先生(白髪で説教くさい)といった、社会との距離感に悩むことなくおりあいをつけて生きていく大人たちに対する失望も平凡な気がする。ただそういった素朴な事柄をものすごく丁寧にうまく描いているところがよいと思った。
これだけたくさんの物語がテレビや映画、漫画で大量に作られている現在、文学に何を期待するべきか、ちょっと考えさせられた。

著者がオリチャンや先生の歳になったときに、どういう小説を書いているか読んでみたいと思った。

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